【鉄骨住宅の浴室・洗面リフォーム】入念な現地調査でご希望をできる限り叶えた水回りリフォーム

基本情報

S様洗面完成写真
物件種別戸建て(二世帯住宅)
施工期間約2週間
工事内容浴室、洗面室リフォーム、
一部間仕切り壁の移動
築年数/構造築25年以上/鉄骨造
施工費用350~400万円
お引き渡し時期2026年7月17日

リフォームのきっかけ・お悩み

今回ご紹介するのは、二世帯で暮らす戸建て住宅の1階部分、浴室と洗面スペースのリフォームです。

長年使ってきた浴室や洗面には経年による古さが見られ、「そろそろ新しくしたい」とリフォームをご検討されていました。

なかでもお客様が気にされていたのが、洗面室から浴室へ入る際の段差です。

もともとの浴室は洗面室よりも床が高くなっていたため、新しくするなら「できるだけ段差を抑えたい」というご希望がありました。

実際にリフォームに向けてお住まいの構造を確認していくと、簡単には工事を進められない理由が見えてきました。

こちらのお住まいは、某ハウスメーカーが手がけた鉄骨住宅。丈夫な鉄骨が建物を支えている一方で、リフォームではその構造が大きな制約になります。

浴室の床下にも動かすことのできない鉄骨があり、床を自由に下げることができません。さらに、配管を通せる場所も限られているため、浴室の段差をどこまで抑えられるのか、慎重に見極める必要がありました。

そこで私たちは、最初から「構造上難しいのでできません」と結論を出さず、どうすればリフォームできるのか、どこまでお客様のご希望に近づけられるのかを確かめるため、入念な現地調査からスタートしました。

弊社からのご提案とこだわり

現地調査を重ね、実現できる方法を探る

今回のリフォームで私たちが特に時間をかけたのが、工事前の確認と現地調査です。

ご相談をいただいてから工事に至るまで、打ち合わせ期間は約1年。メールでのやり取りや打ち合わせを重ねながら、一つひとつ計画を進めていきました。

なかでも慎重に確認したのが、鉄骨の位置や配管ルートです。

鉄骨住宅では、建物を支える鉄骨そのものを切ったり移動したりすることはできません。そのため、現在の配管がどこを通っているのか、鉄骨がどの位置にあると考えられるのかを事前にできる限り把握する必要がありました。

現地調査も一度で終わりではありません。

2回、3回と現場を確認し、床下にも潜って調査。設備メーカーの担当者にも現地に来てもらい、「この方法ならどうか」「どこまで浴室の段差を抑えられるか」と検討を重ねました。

こちらは床下を調査したときの様子です。

わずかな違いに思えるかもしれませんが、その少しの高さを抑えられるか判断するためにも、建物の構造や配管の位置など、さまざまな条件を確認しなければなりません。

お客様のご希望を実現する方法がないか、できるところまで調べて検証する。

今回のリフォームでは、そんな事前の積み重ねを大切にしました。

見えない部分まで調べてから、できること・できないことをお伝えする

もちろん、どんなご希望でも必ず実現できるわけではありません。

今回も事前調査の段階で、鉄骨の位置から「洗面室と浴室を完全にフラットにすることは難しい」と判断していました。

ただし、浴室を解体するまでは床下のすべてを見ることはできません。

そこで、事前に確認できる範囲から構造をできる限り把握し、

「完全にフラットにはできませんが、工事が始まったら実際の構造を確認しながら、できる限り高さを抑えてみます」

とお客様にお伝えしたうえで工事を始めました。

実際に浴室を解体すると、構造はほぼ事前の想定通り。

動かすことのできない鉄骨があるなかで、新しい浴室や配管を納められる位置を細かく調整し、可能な範囲で段差を抑えて施工することができました。

また、床下を確認すると、長年使われてきた古い配管もありました。必要な配管は残し、古いものを新しい配管へ交換。完成後には見えなくなる床下も、できる限りきれいな状態にして仕上げています。

「浴室乾燥暖房機を付けたい」を壁付けタイプで実現

もう一つ、お客様が希望されていたのが、浴室乾燥暖房機の設置です。

一般的には天井に設置する設備ですが、今回のお住まいでは天井裏にも建物を支える鉄骨の梁があり、設置に必要なスペースを確保できませんでした。

さらに、既存の換気口の位置にも制約があり、通常の天井付けタイプを設置することが難しい状況でした。

そこで、この住宅の構造に合う別の方法を検討。

壁に設置できるタイプの浴室乾燥暖房機を探し、ご提案しました。

その結果、鉄骨の位置を変えることなく、お客様が希望されていた暖房や衣類乾燥の機能を取り入れることができました。

Before→After

好みの色を取り入れ、お客様らしい洗面スペースへ

機能面だけでなく、デザインにもお客様の好みを取り入れました。

洗面スペースは、グリーンとブラックをベースに、ブラウンを組み合わせた落ち着きのある空間へ。

クロスやタイルなどは実際のサンプルを何度かお持ちし、ご家族に確認していただきながら一つずつ決めていきました。

設備を新しくするだけでなく、お客様のお好みを取り入れながら、落ち着いて使える洗面スペースに仕上がりました。

Before→After

お客様の声と暮らしの変化

工事前には「そもそも浴室を取り替えられないのでは」と心配されていたお客様。

構造上、洗面室と浴室を完全にフラットにすることはできませんでしたが、事前にできること・できないことをご説明し、そのうえで可能な限りご希望に近づけました。

完成後には仕上がりにもご満足いただき、古さが気になっていた浴室と洗面スペースは、お客様のお好みのグリーンやブラックを取り入れた、すっきりとした空間に生まれ変わりました。

ご希望だった浴室乾燥暖房機も、構造に合わせて壁付けタイプを採用し、暖房や衣類乾燥の機能を取り入れています。

さらに、古くなっていた床下の配管も一部を新しいものへ交換。見た目や使い勝手だけでなく、普段は目に見えない部分まで見直すことで、これからも安心して使い続けられる水回りになりました。

完成後

今回のように、築年数が経った住宅や鉄骨住宅では構造上の制約から、希望していたリフォームが難しいケースもあります。

それでも私たちは、本当に難しいのか、別の方法なら実現できないかを現地で確認し、できる限りご希望に近づける方法を探すことを大切にしています。

そのため、調査や打ち合わせに時間がかかることもあります。

「とにかく早く工事を終わらせたい」というご希望には、合わないこともあるかもしれません。

一方で、

「時間がかかっても、できるだけ自分たちの希望を叶えたい」
「難しいと言われたけれど、本当に方法がないのか一度きちんと調べてほしい」

そんな方には、私たちがお力になれることがあると思っています。

株式会社スタイルでは、一つひとつの住まいと向き合い、できる限り理想の暮らしに近づけていくことを大切にしています。

田口

今回は約1年にわたり、何度も打ち合わせや現地調査を重ねながら、ご希望を形にしていきました。

工事後には、1階にお住まいのご家族から「現場に置いていた毛布を猫ちゃんが気に入って、くるまっていた」という微笑ましいお話も。
長い期間お付き合いいただき、本当にありがとうございました!

鉄骨住宅や築年数の経ったお住まいで、「構造上難しいと言われた」「希望するリフォームができるかわからず不安」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

現地をしっかり確認したうえで、できる限りご希望に近づける方法を一緒に考えます。